ウンコ「我が名を讃えよ」

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406fusianasan
「右の写真を見ていただけますか?」
白衣に身を包んだ若く鋭い目をした医師はモニターに映し出されたレントゲンをペンで指した。
白くモヤモヤとしたものがうねうねと絡んでいる様にも見える。
のの字型にねじれた部分が特に白さを増していた。
「運悪くね、このねじれが大動脈を圧迫しているんですよ、だから余計に大腸のゼン動が阻害されてしまう」
小さくうなずいて三橋は鈍く痛むお腹をさすった。そういえば暫くお通じが無いのを思い出した。
吐き気がある程ではないがここ2−3日お腹の鈍痛が続いていたので大事をとって三橋は近くの内科に来ていた。
もしかして悪いものでも食べたか?位に考えていたので来て早々レントゲンを撮らるとは思いもよらなかった。
リノリュウムの床は落ち着いた色であったが微妙な柔らかさが一層三橋を不安にさせた。
「も、もし、ねじれが、と 取れなかったら?」三橋は恐々聞いてみた。
「臨床ではそれ程悪い結果は出ていないから大丈夫でしょう  上手くすれば入院も不要ですよ
うん、まあ、ねじれた部分に溜まっている便が取り除かれればいい訳ですからね・・・今の所ビランも酷く無さそうですしね」
「ち 血が出たりしない です か?」
「いいえ、それはありませんよ 今準備をさせますから楽にして安心してください、緊張すると出が悪くなりますから」
「え・・と? 出が悪く なる?」
「飲み薬だと時間が掛かりますのでね、浣腸は初めてですか?」
突然の問いかけに三橋は下を向いた。
医師は三橋のシャツのボタンを外すと手をスウと差し入れた。そして、おへその上辺りをぐいと押した。三橋はぐうと唸った。
「廉くん・・・だったかな・・・痛いでしょう・・・ここに溜まっているんですよ、出してしまえば楽になれますから
ガスも一緒に出るだろうけど驚かないように・・・ね」心なしか医者が笑っている様に見えて三橋は体がすくんだ。
四つんばいにさせられて三橋はお尻を医者に向ける。見えないところで器具のこすれる音と水の滴る音が聞こえてくる。
黒い通学ズボンとトランクスが脱衣籠に畳まれているのが目に入る。無防備に震える白い尻に医師の手が触れる。 
「辛くなったら言って下さいね、入れ始めはお尻に違和感がありますが直ぐに慣れますから」言葉が終わらない内に肛門が冷やりとする。 
まるで三橋は風船になったかと思った。どんどんお腹の圧迫感は増し、えもいわれぬ痛みがお腹を走り重たくなっていく。声を出そうにも
ルクセン=ブルグ