「ふぁああ、もう無理です」ダイナモが低く唸る中、三橋の悲鳴が轟いた。
皆、一瞬顔を上げたがすぐに各々の作業へと戻っていった。
真昼の様に明るい室内だが、今は真夜中。早朝の出荷へと作業が着々と進んでいる。
「出ないとね、ラインが止まっちゃうんだよね・・・そうするとね契約違反で違約金が発生しちゃうんだよなあ」
蜜柑色の液体の入った2リットル入りペットボトルの蓋を開けて防塵服に身を包んだ男はそう言った。
「はい、これ飲んだら幾らか楽に出るからねえ、カテーテル入れるよりいいよねえ・・・後で痛いもんな」
白いマスクと帽子に覆われた顔からは表情は読み取れない、男は三橋の口に無理やりペットボトルを押し当てた。
筒状のガラス管は三橋の陰茎に合わせて作られていて、吸引機と繋げられている所為か小刻みに脈打っている。
ここで吸い上げられたおしっこはお米を炊くオカマの方へと流れていく。下半身裸で座らされた三橋からはそう遠くない場所だ。
むせ返りながらも全てを飲まされた三橋は力無くうな垂れた。口元には薬液がわずかに滴っている。
すると三橋はわずかに身震いをし静かに呻いた。ガラス管は黄色く染まり、管が生き物のように揺れだした。
「びびったよ、間に合わないかと思ったから あと2本も飲めば今日は終わりだよ」男は新しいペットボトルの蓋をカチリと捻った。