捕手は投手の女房だ。
だから三橋の健康管理、筋肉の成長具合など、毎日厳しくチェックしている。
そんな世話焼き女房な俺は、夏の暑させいで三橋が食欲が減っていないか心配になった。
合宿中見る限り大丈夫そうだったが。
今は成長盛り。
少ないよりも多いほうがいいに決まっているのだ。
そこで俺は、とっておきの栄養剤を用意して渡すことにした。
「おい三橋、今日からこれも飲んでおけ」
三橋が鳥顔できょとんとしている。
「夏バテしないように、俺が用意しといたから。これから毎日持ってくるからきちんと飲めよ」
「うお、おおおおおっ!阿部君、すご いっ!」
三橋のいい笑顔に、俺は毎日頑張ろうと決意したのだった。
※納豆、とろろなど、ねばっこいものは体にいいという話をよく聞く、から妄想