(*゚◇゚)チン出しの準備、お お済みです かー

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335fusianasan
練習が終わって学校を出たのは、それ程遅い時間じゃなかった。
明日から試験休みに入る事とモモカンとシガポの用事が重なったとかで
いつものよりも早い時間で上がる事が出来たからだ。
昼間、暑さがあいまって沢山の水分を摂ったのがいけなかったのかも知れない。
早い時間帯だからとクーラーの効いたコンビニに長居しすぎたのがいけなかったのかも知れない。
夕立が降って気温が下がったのも災いした。
しかも、田島くん家に呼ばれてDVDを借りて肝心のトイレを借りるのを忘れてしまった。
トイレを借りに行った筈なのに、手元にはDVDが3枚。題名は内緒だ。
思えばコンビニに居た時点でオシッコに行きたかったんだ。
どうしてコンビニで行かなかったのか。どうして田島君んちで行かなかったのか。

オレは今、家に向かって全速力で自転車をこいでいる。
学校近くなら畑や田圃、空き地が多い。けれど、ここはもう住宅地だ。
人の往来も多い。迂闊にそこいらでは出来ない。
辛い。たった5分の道のりが遠い。
お腹が張る、その真ん中を痛みが走る。自転車の揺れがきつい。
サドルの出っ張りをストッパーに押し付けていたがそれも痛くなって来た。
こんな時に人に会ったら絶対嫌だ。逃げるしかない。
あと500mで家 だ。
336fusianasan:2009/07/12(日) 02:28:31
>>335
後ろから自転車のベルが鳴った。トレーナーを着たお父さんが自転車に乗ってこちらに突進してきた。

「廉、今帰りか?今日は早いなあ」
オレの横に並ぶとおとうさんはにこやかに言った。
「お おおとう さ」
「今日は午後休取ったんだよ、明日っから試験休みだろ」
「お とうさ あ の」
「廉の好きなもの作ってやるよ、今買い物から帰ってくる途中でな、偶には特製ハンバーグ作ってやるよ」
「オレ あ」
「香辛料の調合、この前TVでやっててな、一回試してみたかったんだよ」
「う お ご」
「あれ?廉?れーーーーーーーーーーーーん」
お父さん、ごめんなさい。オレまじでやばい。後で謝ります。ごめんなさいごめんなさい。
オレはお父さんを振り切って更に速度を上げて走った。

あと少し、あと少し。動悸が速まる。汗がこめかみを伝う。家の生垣が見えてきたもうすぐもうすぐ・・・・。
自転車を門の脇に横付けし、オレは自転車からそろりと降りた。まずい・・・これは非常にまず い。
荷物は後で取りに行くとして・・・ここから玄関・・・玄関からトイレ・・・遠い。この状態で歩くのか。
オレは一端太ももをギュッと締め付けるとソロソロと内股で歩き出した。一歩一歩の振動が尿道と膀胱に来る。
そう、それは慎重に歩き出した・・・・が。
飛び石につまづいてしまった。

したたかにお腹を打ちつけた。
もう、止める事はできなかった。
ほんの一瞬ちりっとした感覚の後は生暖かい液体がじわりとパンツとズボンの中に広がっていった。
どうしよう、これじゃあ家の中に入れない。どうしよう、早くしないとお父さんが来る。
オレは倒れたままオシッコを出し切った後ゆっくりと身体を起こした。
オシッコの生暖かさがズボンと足の間を伝い靴下と靴を濡らした。
目の前の地面にはお腹を押し当てた時に出来たおしっこのシミが隠しようの無い事実を語っている。
オレは頭が真っ白になった。涙が出た。高校生なのに。どうしよう、どうしよう、どうし・・・