(*;◇;)「何て儚い」

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640fusianasan
>>597
殴った。
三橋の白い肌が段々と赤く変色し腫れ上がっていく。
ぶっかけられた精子と重なって汚い面が更に汚くなってやがる。
ぐ、とか、ひぎ、とか唾液と一緒に変な声も出している。きったねぇ。
どうせ今日でこの制服着るのも最後だし、ぐちょぐちょに汚してやるよ。お前は真っ白なんか似合わないんだよ。薄汚れた格好が一番お似合いだ。
「ハッ……!」
いい気味だなと倒れた三橋を見ながら俺は口を歪ませた。
俺から三年間を無碍にしたお返しだよ、三橋。
三橋のネクタイを引き抜き両腕を縛る。その間も三橋は床に丸まったまま、ヒューヒューと浅い呼吸をしている。
コイツなんか苦しめばいい。苦しんで、痛がって、泣き叫べばいい。
それなのに三橋は泣かない。歯を食いしばって声すら抑えていやがる。
三橋のくせに。
三橋のくせに。
三橋のくせに!
「お前、こんなことされて悔しくねえの? 男のくせにザーメンぶっかけられてよぉ!」
縛ったネクタイを引っ掴んで顔を寄せる。ぺっと溜めた唾を頬にかけてやる。
カタカタと両手を震わせているくせに泣かない。助けも呼ばない。
それが更に俺の怒りに火をつけるって分かってやってんのかよ。三橋なんか、三橋なんか。
「お前、生きてる価値、あんの?」
自分でもびっくりするような低い声がトイレの個室に響いた。
三橋は一瞬目を見開いて、あ、あ、とかキチガイみたいにおどおどしはじめた。
あぁ、三橋は、こっちのがキくのか。ハハッ、そうか。そうかよ。
「三橋、お前、いなくなった方がいいんじゃねぇの? 叶だって、お前がいなきゃピッチャーやれたしよ」
ガクガクと震えが増してきた。やっべぇ、初めからこうしてりゃ良かった。
「なぁ、叶は知ってんの? お前が監督に気にいられて、お前と監督が……」
「やめて くれ!!」
今まで喋らなかった三橋が泣きそうな顔しながら俺を睨んだ。ハッ、これだよ。絶望の真っ只中って顔。
「しゅ……叶、君に、それは、言わないで、くれ……」
面白いな。三橋。俺が叶にそんなこと言う訳ねぇのに。そんな顔されたら言いたくなっちまうだろ。

というところで一部