俺らがそこに集まったのは偶然とも必然とも言える。
コミケ会場。おお振りスペース。三橋だらけ。
そう俺らは俺らだった。
こうして今回もコミケで三橋の痴態を買いあさっていた。
そのときだった。
俺らの前に垂れ目の癖に目つきが悪い若干メタボリックな妖精が現れたのは。
俺らはそいつに導かれるがままに外に出た。
そこにいたのは・・・大きなロボットだった。
ゴキブリのような質感の甲冑をもつ黒いロボットだ。
そいつがビッグサイトを見下ろしていた。
そう思った矢先、俺らはビッグサイトを見下ろしていた。
どうやらそいつのなかに入ったんじゃないだろうかと思う。
ふと我にかえると喘ぎ声が聞こえる。
間違いない。俺らが幾度となく頭の中で繰り返し聞いた。そう、あの声だ。
そうして後ろを振り向くと若干メタボリック体型の妖精よりももっとメタボリックな奴が三橋を犯していた。
漫画の中の、妄想の中の出来事が今目の前にある。
俺らはそれをただただ眺めることしか出来なかった。
そんな俺らに妖精が言った。
「選べ。三橋を犯して世界を守って死ぬか。三橋を犯さないで世界と一緒に死ぬか」
そう、これは俺らの・・・。
目の前にいた三橋を犯していたメタボが事切れた。