阿部「お前クサイんだよ!」

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919ほらぁ ◆PqcOnpSHUnjR
>>913>>916>>918
ぽぽっぽっぽぽぽぽ 
ぽぽっぽっぽぽぽぽ ぽぽっぽっぽぽぽぽ
ぽぽっぽっぽぽぽぽ

昼休憩。ご飯を食べた後は、しばし横になる時間。
篠岡を除く部員全員で合宿所の2階を借りて廊下に寝転がっていた。
ふと、奇妙な音が聞こえてくる。
機械の音というよりは人の声の様な音。
破裂音と濁音の間位の少しにごった・・・一体なんだろう。
皆、吐息を立てて眠り込んでいる。
(誰も気付かない、目が覚めたのはオレ1人?)
三橋はゴロリと寝返りを打った。
窓の外、ベランダ越しに校庭が見える。
強い日差しの中、何かがゆらゆらと揺れながら動いている。
余りにも日差しが強くてそれが何だかよく分らない。
奇妙な音が近づいてくる。

これは?!あの時に聞いた声!

三橋はゆらゆらと揺れながら動いているものから目が離せなくなった。
外の景色に目が慣れて揺れているものの輪郭がはっきりとしてくる。
あれは麦藁帽子だ。子供の時に見たものと同じ。
どうして?今迄無かったのに。
昨日思い出したから?昨日話をしたから?
それにここは2階。
あそこに帽子の上の部分が見えるって言う事はどれだけ大きな人なんだ。
人?いや、人ではない。昨日の西広君の話が本当ならばアレは人ではないんだ。
帽子は調度三橋の目の前に来ると暫くその場でゆらゆら揺れていたが
その内ゆっくりと移動して見えなくなった。
同時に・・・あの声も聞こえなくなっていった。