阿部「お前クサイんだよ!」

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913ほらぁ ◆PqcOnpSHUnjR
※元ネタは「八尺様」というお話です。
設定を借りしました。興味があればググって見てほしい。

暑かった。蝉が鳴いていた。
オレは家の庭に面した板の間で寝ていた。
偶に抜けていく涼しい風が心地良かったから窓は全開だった。
薄目を開けボンヤリとした視界に麦藁帽子が横切っていった。
生垣の向こうにゆらゆらと揺れる麦藁帽子。
直ぐに麦藁帽子は視界から消え
蝉の鳴き声の合間、遠くからぽぽっぽっぽぽぽぽと歌う様な声がした。