阿部「…上手いぞ三橋…さすが3年目…」

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907fusianasan
「最低だな」
西浦のキャッチャーが俺を睨み付けながら、ボソリと言った。
何を責めているのか、すぐにわかった。
今日の朝、目が覚めると、俺は三橋と布団に包まっていた。
三橋の尻の穴からは、血が流れていた。
そして、俺のチンコには、カリカリになった血が付いていた。
何があったか、明白。
そんな訳で、三橋は、今日、部活を休んだ、らしい。
この目の前の阿部がそう言った。
「誘ってきたのは、あいつだ」
言い返すと、阿部は歯をギシリと軋ませた。
胸倉を掴まれたとき、あ、殴られる、と思ったが、身体は動かなかった。
俺の頬にめり込む、阿部の右拳。
口の中に血の味が広がる。
昨夜のことを思い出す。
三星の連中と三橋で、何故か、酒盛りになって。ベロンベロンになった三橋を俺が家まで送ることになって。
何故か、三橋の家には誰も居なくて。
そして、三橋が
「しよ、畠君」
と言ってきて。
だから、俺は悪くない。
悪くないはずだが、何故か、阿部のパンチを避けようと思わなかった。
訳がわからない。
そして、あのとき、三橋に自然にキスしてしまったのも、訳がわからない。
とりあえず、三橋に会って、話がしてぇなぁ。