※被虐注意 殆ど心理描写注意 他キャラ不在注意
前回はwiki1参照
目の前を薄ぼんやりとした明かりが灯っている。
やけに息苦しいので伸びをする為に腕を上げようとするが動かない。
暗く広い部屋に複数のうごめいているもの。そして幾つも灯る小さな光。
人の息遣いと蠢く衣擦れの音だけが耳に入る声の無い世界。
それは、眠っている筈の部屋ではない場所。かつて居た事のある場所。
もう二度と来る事は無いと思っていた場所だ。
悪い夢だと思っていた。
心の不安が吐き出す悪い夢。
例えば、大きな怪物に追い詰められる。
何とかしようと無理矢理に目覚めさせて、部屋を見回しほっとする。
そして、もう一度寝なおす。気が付くと怪物は直ぐ後ろに迫っている。
逃れる為に何度も目を覚めさせ眠りに入り直す。
けれど怪物は消える事は無い。
そのうち、追い付かれ鋭い蹴爪で体を引き裂かれ、大きな足で踏みしだかれる。
バキバキと自分の身体を潰す音が全身を支配する。目に映る世界が擦れていく
そこで夢は終り、眠りはもっと深い所に落ちていく。
夢は終るまで繰り返す。終るまでは引き戻されて、再び同じ場所に立たされる。
夢だとわかっているから何度でも覚醒させて眠りに入るのに、また、同じ場面に戻ってきてしまう。
そして恐怖の続きを突きつける。受け容れるまで抜け出せない出口の無い迷路だ。
だからこそ悪い夢だと思った。
蝋の燃える臭いが鼻を突く。いつか見たのと同じ暗い畳敷きの部屋に縛られて寝かされている。
>>923 前にここにいた時からどれ位経ったろう?
体の傷は浅いものは殆ど治ったけれど、まだ少し内出血が残っていた。
傷を治すのを仕事にしている以外の医者にも沢山かかった。
けれど、どの医者も出した答えは“わからない”だった。
部屋を出た覚えの無いなら、また、連れ出された形跡の無いなら、
心の病だろうと結論付けられての通院だったが、寄越されたのは曖昧な結果だった。
医者に分からない、と判断されても、今ここにいる。
ここにいると言う事は、まだ終っていない。これは、まだ続いていくという事なのか。
蝋燭の光だけが頼りの薄暗い世界。何人いるか分からない覆面の男達。
やにわに広げられた青いシートの上に寝かせられる。がさがさとしたビニールの音が耳を突く。
不意に腰を持ち上げられて体育の時に使うマットを丸めたようなものを腹の下に当てがわれる。
思わず悲鳴を上げるが、以前と同じ様に声は出せない。ヒュウヒュウという呼吸音だけが暗がりにこだまする。
何かを飲まされているのか声を出そうとする度刺す様な痛みが喉に残る。
触れてくる指先は皆一様に冷たく力強い。
どんなに抵抗しようとも止らない行為は前と同じように滞る事無く進められて行く。
後ろ手に縛られた縄はそのままに、両足を束ねた縄が丁寧に解かれていく。
うつ伏せの体勢の為、周りの様子は伺えないが、着衣の擦れる音で人の気配が伝わってくる。
膝裏をグイと掴まれて閉じた両足を拡げられる。抵抗するも力は入らない。
膝と足首に縄が掛けられて閉じる事が出来なくなってしまった。
鋏の開閉する音がする。腿と尻に布がふわりと触れる。冷たい空気が触れてどこが露出しているのかが自分でも判った。
これから何が行われようとしているのか考えたくも無い。
首に重みが掛かり息が苦しい。喉がグウと鳴ると顎にドーナッツ状のものを当てがわれた。
>>923-924 微かに水の滴る音がする。
ピチャリ、ピチャリとすくっては落とすような音。
何人かの手が指が尻を触れ掴む。温かな液体が尻の真ん中に落とされ、ゆっくりと腿に伝っていく。
膝裏に溜まる迄には熱を失って酷く冷たくなっていた。
水とは少し異なる質感、ゼリーの様なものだろうか、肌にいつまでも張り付いている感じがする。
尻の真ん中に穿つ様に注がれているのだろうか。下腹部がだんだんと重苦しくなっていく。
腿に幾すじも液体が伝う。先程まで重苦しかったお腹が今は刺す様に痛い。
うつ伏せの所為で体重がお腹に掛かっているので殊更辛い。
痛みから身をよじるも幾つもの冷たい手に押さえつけられる。
肛門に何かが当たる。何かがするりと入っていく。
入っていく感触と、何やら中で動いているのが分るが、何が入っているのかは分らない。
分るのは肛門の引き攣れた感じとお腹の痛み、そして中で蠢くもの。
ちゃぷり、ずぶりと音がする。静寂の中に粘った音が響き渡る。
音がする度にお腹の下の方にキリキリとした痛みが走る。
身体を押さえつける手が更に増えていく。肛門を弄る音の向こうから人の息遣いが重なり合う音が微かに聞こえて来る。
もう我慢できない。トイレに行かせて欲しい。
どうやってそれを伝える?声も出せないし身体は押さえつけられている。
このままするの?幾らなんでもそんなのは嫌だ。
あちこちを汚してしまうだけじゃない、こんなに沢山に人がいる前でするなんて。沢山の人?本当に人?
夢じゃなくて現実の事?
夢ってこんなに痛い?夢ってこんなに苦しい?
>>923-925 湿った音は激しさを増していく。
指が当る毎に痺れる様なくすぐったい様な部分が段々お腹の感覚を支配していく。
肛門から何か今までとは違う感覚の物が押し込まれた。
穴いっぱいに詰め込まれお腹に力を入れてもビクともしない。
しかも、ズキズキと痺れる所に常に何かが当っている。
乱暴にチンコを掴まれて尿道を執拗に嬲られる。当る感じとあいまって射精感が高まっていく。
しかし、強く掴まれている所為で射精は出来ない。
チンコが痛い、嬲られてズキズキするのにチンコがどんどん張っていくのが分る。
お腹は更に痛みが強くなる。ウンコしたい。でも肛門に施された栓が邪魔をする。
沢山の手に押さえられている中で身体が勝手にビクビク動く。
体が全部心臓になったみたいに脈打って、苦しい。苦しいのに滾る。滾って辛い。
痛いのに。
助けて、もう何も考えられない。
目の前にチラチラと光るものが飛び交う。鼻がつんとする。
不意に肛門の栓が抜かれ
チンコを掴んでいた手が離れ、身体を押さえつけていた手が全て離された。
開放。
身体の中から噴出されたものが生暖かく足にかかる。
排出されたモノとは逆に何かが背中から首、頭を突き抜けて行った。
手足の痙攣は自分身体に起きている事ではない様な感じがした。
横たわったまま何かに乗せられて温かな湯に浸かった気がする。
でも、覚えていない。思い出せない。
>>923-926 朝
目が覚めた。
ここはオレの部屋だ。
間違いなくオレの部屋だ。
窓からこぼれて来る光、雀の囀る声。
いつもと変わらない朝。
悪い夢から覚めたんだ、もう安心していいんだ。
何度繰り返し思い込もうとしても意識の上の方を滑っていってしまう。
あれは夢ではないと体が告げる。
下痢を起こした時の体の冷たさと射精した後の脱力感が夢ではないと。
寝巻きと寝具に汚れが無いのは体感で分る。
明るいいつもの朝、いつものオレの部屋、オレのベッド、オレの寝巻き。
そう、おかしいのはオレ1人。
どうしたらいい?起きれば日常に戻れる?
ベッドから降りて着替えて洗面所に行って顔を歯を洗って
お母さんの作った朝ご飯を食べて・・・そして学校に行く。
そうだ、いつもの様にすればいい。
前にもそうした、そうして戻していった、そうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだ。
お母さんが駆け込んできた。
なに?どうしたの?あれ?
このウルサイのなに?オレ立ち上がれない?力が入らない?
お母さん泣いている?オレを抱きしめて泣いている?
さけびごえ?コレはオレの声。オレ叫んでいる。どうして?
お母さん、泣かないで。オレ学校に・・・・
《おわり》