俺「おい不細工!ブサイク来いよ!」

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ようやく記念すべき5000スレが立った。
過疎となった今ではもうほんの数人のレスしかつかないので、1スレを消化するのに1年は掛かる。

今日も俺はスレ保守の為に『三橋は俺の嫁』と書き込んだ時だった。
祭り三橋がいつものようにやって来て「ジャジャーン!」と効果音を発しながら
三橋祭り開催中と書かれた弾幕を広げた。
「よう、相変わらず元気だな。」
俺が声をかけると祭みはは ウヒ、ウヒ、と意味不明なことを言いながら
恥ずかしそうに どこかへ走り去った。

祭りなどある筈もないのは明白だった。
昔は勢いの凄まじかった伝説のこのスレも、今では流行りのサッカー漫画の影響で
住人は見る見るいなくなってしまったのだ。
あと半年もすれば きっと俺だけに…否、俺と先程現れた祭り三橋だけになってしまうだろう。

もし、俺までいなくなったら。
祭り三橋は どんな顔をして弾幕を張るだろうか。
いつもと変わらない脳天気な振りをして祭りが起こるのを待つのだろうか。

考えただけで ぎゅっと胸が締め付けられる。
「よし、ならば…」
俺は決意する。

 最後の住人になっても 俺は 三橋を 決して独りぼっちになどしない と。

そして あわよくば、こんな俺と通じ合える日が もし来たならば
野良生活を止めて、俺の飼い猫になってくれませんか、と話しかけてみようと思う。 - 終 -