花井タマタマは悩んでいた
彼は金銀デビュー、人間で言うなら高校デビューしたかったのである
「赤緑の時は、目立たなかったからな〜……」
しかし固有イベントがあるわけでもない。彼は悩んだ末に悪者っぽく見せることで名を轟かせようと決める
「おい、そこの弱そうなやつ!」
「ひっ!」
おつきみやまからヨロヨロと出てきた弱そうなコダックに声をかけると、ひどく驚かれた
このコダック、何やら全裸である。別にポケモンであるからして全裸はおかしくない
だが、尻の間から白い液体がダラダラと流れているとしたら別である
『レイプされたのか?可哀相に……』
ちょっとした同情心がわき、つい声が優しくなってしまう
「おい、お前……あー……なんだ、その、大丈夫か?」
「ひ、は、ハゲ さん、ありが とう」
「ハゲじゃねえ!」「ハゲじゃねえ!」「ハゲじゃねえ!」「ハゲじゃねえ!」「ハゲじゃねえ!」
「ひっ!!」
余談であるが、花井タマタマには5つの体と顔がある
「ご、ごめんな、さ」
「……分かりゃいい。俺は花井タマタマ、お前は?」
「コダック三橋、で す、花井キンタマ、さん」
「キンタマじゃねえ!」「キンタマじゃねえ!」「キンタマじゃねえ!」「キンタマじゃねえ!」「キンタマじゃねえ!」
「ひぃいいいい!!」「タマタマだ!」「タマタマだ!」「タマタマだ!」「タマタマだ!」「タマタマだぞ!」
全く失礼な奴だ。情けなんかかけるんじゃなかったと思ってから考え直す
『そうだ、俺は悪になるんだ……』
花井タマタマは5つの身体で取り囲むと超能力・念力でコダック三橋を動けないようにした
そのままコダック三橋の足を開くように催眠術をかけ