【前回のあらすじ】「音痴」『…』
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1240767946/463,466,530,533 「・・・オイ。」
『・・・・・・・。』
「あー、そんなに音痴でもなかったぞ。」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
何この空気。扱い辛い音声だなぁ…流石S級だぜ。
俺は何故か罪悪感が芽生えながらも、機械相手に気を使うのも
馬鹿らしいので声を掛けることもなく、車内は無音に包まれた。
すると突然、ナビ画面がMapから(`▽´)な顔文字へ自動的に切り替わった。
『ハイハーイ!代わりにオレが案内しまーす!』
「えっ!」
『・・・三橋苛めてンなよ。』
「なにそれこわい。」
先程の煩い声で喋り始めたかと思えば、TAJIMAに スッと抑揚の無い声で
牽制され、内心スイマセンでしたと謝る。
平静を装って改めてRENに音声を戻そうとすると、今度は(仝ω仝)という
顔文字とは思えない何とも憎たらしい画面に変わった。
『・・・・・ハァ』
「言うこと無ぇなら出てくんなっ。」
嗚呼…、無駄に疲れた。
車内で1人、ムキになって機械に突っ込みを入れている自分が虚しい。