http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1238731530/174 あの日、部活が終わって後、監督に頼まれていた用を済ませて部室に戻ってくるとほとんどの部員は帰った後だった。
西広がまだ残っていて「三橋と一緒じゃなかったの?」って言われ、俺は「いや、見てないけど」と答えた。
西広は、「ああ、そう?」と少し首をかしげたけど、人の良さそうな笑みを浮かべて「じゃあ、お先!また明日な!」と部室を出て行った。
俺もさっさと帰ろうと手早く着がえて荷物を鞄に詰めていてふと三橋のロッカーから衣類らしきものがはみ出ているのに気づいた。
(あれ?)と思ってロッカーを開けると三橋のスポーツバックがまだ置いたままだ。
まさかかばん忘れたってわけじゃないよな。
部室の鍵は俺が預かってるから、これでは鍵を閉められない。
(何やってんだあいつ)
携帯を取り出して何回かコールしたが三橋がでる様子はない。
(まいったな。鍵閉めたら三橋が困るだろうし…つーか、携帯でろよ!)
メールも送って、10分ほど待っていたが三橋が現れる気配もないし返事もない。
でも、いい加減俺も家に帰って風呂入って飯を食いたかったから強行突破で帰ろうかと思い始めていた。
がらんとした自転車置場までいくと三橋の自転車がまだある。まだ校内にいるんだ。
三橋のスポーツバックの中には貴重品は入ってないから、自転車の籠に突っ込んでおいてメールでそのこと連絡すれば問題ねえなと
判断してそうすることにした。
部室までとって返す道のりで三橋の声を聞いた気がして俺は立ち止まった。
少し気になったので横路にそれて気配がする方へ歩いていくと体育館の裏手に出た。
呼び込むみたいに体育館の扉が少し開いてる。外はもう暗くなってたから体育館の中はもっと真っ暗だ。
中を覗くと、用具室からわずかに光が漏れている。誰かいることは間違いない。いや今、はっきり声が聞こえた。
(三橋…か…?でも他にもいる。笑い声…?)
光に引き寄せられるように用具室に近づきドアの隙間から中を除き見た。
>>487 「やだとか言いながら全然こいつ腰がとまんね―よな」
「マジでエロい…」
「う‥あ!ひあ やだっ、やっ、やめっ…」
「やべ…!俺、…イキそう!!」
「はえええよww」
取り囲むように3人の男がいて、その影からちらちらと白い肌と茶色い髪が見えた。
何やってんのかはよく見なくても声や音ですぐにわかった。
パソコンのフリーズ現象ってあるけど、まさにそんな感じで瞬間に頭に血が上って真っ白になる。
驚きのあまり状況がよく飲み込めなくて俺は動けなかった。
三橋と男達がセックスをしている。
しかも――
「なあ、こっちの口で俺のも頼むよ」
一人の男がそう言って三橋の前に立ちはだかる。
三橋は、別の男の膝の上で喘ぎながら上下運動をしていたが、手を伸ばして目の前の男のジーンズのチャックを下ろして顔を近づけた。
ハアハアという男達の息遣いとぐちゅぐちゅという水の音。
三人目の男は、カメラのシャッターを切った。
(何だよこれ…)
俺は逃げるようにしてその場から離れた。
三橋が嫌がりもせずあんなふうに乱れて男とセックスしたりチンコしゃぶったりしている奴だったことがショックだった。信じられなかった。
部室に戻ると悔しくて泣けてきた。
これから皆で頑張ろうって時に男とセックスとか、それも写真に撮らせるとか。あいつ、エースとしての自覚あんのかよ。
暫くして、三橋も部室に戻ってきた。
俺がまだ残っていたことに三橋は驚いた顔をしている。
捕手として三橋と話さなくてはいけないと思って冷静になろうとしていたが、三橋の髪に男の精液がついているのが見つけた時、また腹が立って三橋を顔をぶん殴った。
衝撃で倒れこんだ三橋を見下ろして俺は言葉で攻め立てた。
その時は、三橋に悪いなんて思わなかったし後悔するなんて思わなかった。
三橋の姿を見なくなってから、一週間たった。今日で春休みが終わる。