>>80 どのくらい経った頃だろうか。
俺は、暖かい波に揺られているような不思議な感覚で眠りから引き上げられた。
寝ているのか起きているのかはっきりとはしないのだが、目は開いていない。
エアコンの風向きがこちらへ向いてしまったのだろうか。
タイマー、セットしたっけ。
そんなことを考えながら、なんとかまぶたを持ち上げる。
「……う、……うう」
重くダルイ体に残った力を振り絞って体を起こすと、目の前にボタッと何かが落ちた。
二、三度まばたきをして、それを見つめる。タオルだ。
濡らしてあったであろうと思われるそれは、
小さく折りたたんで俺の頭に乗せられていたらしい。
そういえば熱を計らなかったな、と思いながら部屋を見回すが、もちろん誰もいない。
病気特有のぼやけた頭で「おいおい、ユーレイでも出たのかよ」なんて思っていた俺は、
ふと何気なく壁に貼っていたポスターへと目を向けた。
ポスターの中には、こちらへと振り向いている三橋がいる。
去年のカレンダーの表紙だ。
三橋を含むメイン4人のそろったその表紙が好きで、今もポスターとして飾っている。
普段は三橋を話の種にしてアレやコレやとイケナイ話もしているが、
ごくごく普通の読者としても三橋のことは好きで、
だからこうして年甲斐もなく部屋にポスターなぞ貼ってしまっていた。
>>81 のろのろと引っ張り出した手で、布団の上に落ちたタオルを拾う。
三橋が看病に来てくれたら、たとえ役に立たなかったとしても、嬉しいだろう。
くだらないことを考えて、はあ…とまたため息をつく。
起きていると、それだけますます具合は悪くなりそうだ。
回収したタオルはもう生乾きでぬるくなっていたのでそのまま枕元に置き、
またぐらぐらと揺れ始めた頭を宥めながら、とろりと重いまぶたを閉じる。
眠りにつく間際、ポスターの中の三橋が少し笑ったような気がしたが、そのまま眠ってしまった。
翌朝目が覚めると枕元にタオルなんてなかった。
あれはどうやら夢だったらしい。
「ま、そのほうがいいよな」
引越し費用をひねり出すのも難しいのだし、何も出ないにこしたことはない。
顔を洗い、タオルを放り込もうと洗濯機の蓋を開けると、昨日のタオルが入っていた。
え、と思った俺はあわてて部屋に戻る。
一瞬だけ、ポスターの三橋が笑っていたような気がした。
保管×
>>67 *``・*。 。*・``* *``・*。 。*・``*
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