>>482 もうどのくらい前の頃になるだろうか。
いつもオドオドびくびくとしている三橋が、
もっと怯えて…、というより常軌を逸した怖がり方をしていたことがあった。
いったいどうしたのかと声をかけても、
もっと怯えて震えてしまうばかりでどうしようもない。
いや、仕方がない、というべきか。
もちろん俺は三橋をつけたいと思って近づいたわけだけれど、
いつものクセでつい服を着ていなかったのだ。
もうずいぶんと暖かくなった頃であったし、
いまさら俺が服を着るなんて、ちょっと考えられないことだ。
もっとも、それで三橋を怖がらせてしまっているなら話は別。
いそいそと着込んできた俺は、再び三橋に声をかけた。
「もう大丈夫だぞ、三橋!俺がついてる!」
「い、いや です……」
ものすごい速さで拒否されたが、俺はめげない。
いやいや、これはハヤリのツンデレなんだ!三橋も流行に乗ったんだ!
もはや青ざめるを通り越して白目をむきそうになっている三橋の肩を掴み、
いきおいよく俺へと対面させた。
「もっと!もっと罵ってくれ!!」
「い、いやですううううう!!」
もういいや
いちぶちいき 保管×