三橋「O★BA★MA! O★BA★MA!」

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68チンコケースと三橋考察
すっかり落ち着いて力を失い、慎ましく股間にぶら下がった阿部のペニスを、三橋はぼんやりと眺めた。
つい先ほどまで、自分の中に潜り込み、何度も激しく突かれては自ら腰を振って咥え込んだあの熱い塊と
同じものとはとても思えない。
ティッシュで粘液を拭い、根本に丸まっていた皮を伸ばして先端を収める阿部の所作は
既に見慣れたものだ。
人には決して言えない関係を持ってから、何度目にしたか分からない。
初めは直視できなかったペニスは、行為に慣れるに従って愛おしいものに変化した。
快感を得られるだけではない。その熱と硬度が、彼も自分と同じ想いだと伝えてくれる。
親の目を盗んで行なうセックスは、時に相手と同化するような錯覚を起こした。

けれど三橋は、ペニスの後始末を目にするたびに、阿部は自分とは違うと思う。
整理整頓が苦手な自分とは違い、彼はいつも身の周りを整えている。
こんな我を忘れるような激しいセックスの後でも、使ったものはきちんと片付けるのだ。
何でもだらしなく出しっぱなしの自分とは違う。
そう思うと、幼い頃悪ふざけした父親によって剥かれた自分のものが、
このだらしない性格を形成したのではないかとすら思えてくるのだった。



アフタ発売直後に書いたけど前後が思いつかなかった