三橋「スレタイわから　ない…」

シミュレーションＲＰＧでさ
最初からいる汎用兵士を除名し自分で名前付けられるのを２体雇って
自分と三橋の名前にするわけだ
主人公含む顔キャラが織り成すイベントシーンに俺らは一切出ない
バトルステージで三橋と共闘することだけが俺のジャスティス

ある時は戦士の俺に三橋が回復魔法をかけ
「ふぐっ…すぐ、すぐ治すから　ねっ」
俺が魔法で敵を瀕死にした時は三橋が見事なコントロールで矢を放ち
「お　俺くん　は　すごい　よ！」「お前もすげーよ」
またある時は２人で前線のニンジャ
「ど　どきどき　するっ　ね」「おう、ヘマすんなよ！」
三橋が補助魔法でマヒらせた敵に俺がトドメを刺したり
「俺くん！い　今　だっ」「よっしゃ、まかしとけ！」
２人で主人公やヒロインを守るナイトだったこともあり
何故か端っこで一緒に歌い踊り狂っていたこともあったなぁ

バトル中に主要キャラが死んで主人公がその名を絶叫しとる時も
俺らはいっこうにお構いなく「三橋！」「俺くんっ」
エンディングムービーに登場するわけなどない２人は軍を抜け仲良く暮らしましたとさ

いくつもそんなシミュレーションＲＰＧをクリアした
そして今日何年ぶりかで実家に帰った俺は棚の奥に忘れきっていた
伝説のオウガバトルを発見
引っ張り出したプレステ１もブーンと起動しますた
イヨイショーーーイ！