三橋と俺の手が悪い魔法使いの呪いでくっついた
俺はこんな姿(不細工とカップルみたいに手をつないでいる)で
街を歩けるか!と嘆いた。三橋が聞いているのは分かっていたけど。
でも俺はショックで余裕がなかったんだ。
「こんな姿、人に見られたら死ねる」
俺の左手は三橋の右手が冷たくなったのを感じた。
見ると三橋は涙をポロポロと流していた。しまったと思った。
「‥いや、お前が嫌いとかじゃなくてさ、
男と男が手つなぐのって世間体がさ‥」
すると三橋はさらに声を上げてわーわー泣いた。
俺だって泣きてぇよ。
すると俺の部屋に魔法使いが姿を表した。
「おい!これ元に戻せ!」
魔法使いはニヤリと笑って言った。
「聖なるキッスが呪いを解く唯一の方法だ」
「キッスだって?誰とキッスすればいいんだ?」
魔法使いはわかっているくせにと言い残して消えた。
「お、俺くん、キ、キスって、お、俺くんと‥オ、オ」
「言うな!!」