阿部「ハゲが増えたな〜」

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504ラヴレター
三橋に春が来た。野球部のエースがもてないわけがない。そういわれていたけど。
ある日、グラウンドに向かうべく三橋、田島、泉の連れ立って歩いていた。
三橋が下駄箱を開けたそのとき、一枚の封筒がひらひらと舞い落ちた。
「わっ、三橋スゲー!!ラッブレターじゃん!!」
ぽかんとしている三橋よりも素早く、その手紙を田島が拾う。
「え・・・」
「いまどき手紙かよwwww誰からだ?」
泉は興味津々で覗き込んでいる。
封筒には『三橋君へ』と書かれている。差出人を見ようと、田島は封筒を裏返した。
「名無しだ」
「なーんだ」
「どーすんの、三橋。開けてみる?」
三橋は少し考えてから答えた。
「え・・・えと・・・・・・・、練習 終わって カラ 読むよ」
田島から受け取ると、表の宛名の字を確かめてから、カバンへと仕舞い込んだ。