ひ○ち「主役交代ね」

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492女子制服
メールの相手が三橋だったのは意外だった。
おそらくは、二人の関係を他言するな、という話だろう。
栄口はなにか言ってくるなら水谷からだろうと予想していたのだ。

「練習後、か・・・」
「ん?練習後がどうかした?」
思わずもらしたつぶやきに反応したのは同じクラスの巣山だった。
「い、いや!何でも・・・っ!」
あわてて手に持っていた携帯をポケットへねじ込んだ。
(他のやつは知ってんのかな・・・、知らないだろうなぁ・・・)
不思議そうな顔の巣山がうらやましく思えてくる。
(オレもできることなら知りたくなかったよ・・・)



落ち着かない気分で一日を過ごし、とうとう午後の練習も終わった。
練習後は、全員でコンビニに寄るのが習慣だ。
「今日はオレ、早く帰んないといけないから」
そう断って、家へ向かう振りをして公園へ向かう。
三橋はまだ他の部員の和の中にいる。そのうち、何か理由をつけて抜けるだろう。