ウンコ「ヌップヌップ三橋たんハァハァ」

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31fusianasan
俺は西浦藩士、織良居之介(おれら・おれのすけ)。名流剣術の印可を持つナイスガイだ。
腕っ節が強くてイケメンの俺を妬む者は多いため、果し合いを挑まれること度々である。
今日も、新年早々の決闘に、近場の川原へやってきたのだった。
懐手に待っていると程なく相手がやってきた。
驚いたことに女だ。いや、女じゃない。女装した男だ。
「おい、お前……」
「お、おお、織良殿、覚悟はよろしい かっ!」
「……お前、三橋家の長男坊だろう」
「ばれ たっ!?」
「盲でもなけりゃ、分かるわい」
こいつは西浦藩屈指の名門である三橋家の跡取息子の廉だ。
典型的な痩せ腕の白面郎で剣術も学問も不得手、さらには男に好かれまくる上に本人もまんざらでもない素振で相手を悩ましている。
いうなれば変態である。俺がこいつの親兄弟なら真剣で真っ向唐竹割りにしてやりたいくらいだ。
そんな廉が何故にこの場にいるのか。
「おい、俺の相手は中村だぞ。坊ちゃんの出る幕じゃねえ。帰りな」
「中村君、が、出るまでもない。オレが、織良殿を討つ!」
なるほど。そういうことか。俺は事情を察した。
果し合いの相手である中村某と、この廉は、どうやら「できて」いるらしい。
惚れた男のために体を張る心意気は見上げたものだが、如何せん、実が伴ってない。
女の格好して進退のできようはずがないし、廉の得物は腰に帯びた小太刀一振り。講談師だって、こんな種で演りはしない。
すっかり白けてしまったが、俺にも体面がある。挑まれた以上、退くわけにはいかない。
「仕方ないから相手になってやろう。みね打ちにしてやるから、大人しく寝ておけ」
鞘を払い、八双に構えて進み出る。同時に、廉が帯を解いて前を肌蹴た。
なんと着物の下も女みたく、何も着けていない。十五、六の男にしてはいやに幼い逸物が曝け出された。
流石に驚いた俺の歩みが一瞬、止まる。
「え、円月殺法!」
いうなり、三橋の逸物が円弧を描くようにゆっくりと回り出す。俺の眼は、その動きに釘付けとなった。
「隙あり!」
廉の小太刀が振り下ろされ、俺は脳天から真っ二つに切り裂かた。
地響きを立てて倒れた俺は、薄れ行く意識の中で、いつのまにかやってきていた中村某が廉と抱き合い、
その場でぬこぬこし出したのを視界の端に捉えていた。
嗚呼、三橋たんのおしっこで炊いたご飯が食べたい。(おわり)