俺ら「きっと三橋来ない…一人きりのクリスマスイヴOh〜♪」

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829 ◆mwWns67Fik
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「ふーん…ま、俺はどっちでもいいけど」
カチッ、シュボッ、とライターの点く音がして、部屋にオレンジ色の光が灯った。
ほ、本当に蝋燭に火を点けられたんだ…!
「あべくん!あべくん!嫌だ!!」
「じゃあ指入れんぞ?」
「う、うううう…」
額に脂汗をかき始めてきた俺とは裏腹に、阿部君の声は至って冷静な声だ。
な、何なんだ今日の阿部君。
「どっちか選べって。あ、蝋が溶けて垂れてきた」
「!!!!指!指にして!!」
お尻に熱い蝋が垂れて、火傷なんかしたら座ることもままならなくなりそうだし、誰かにバレたら何て言い訳していいか分からない。
それに、痛いのは嫌だ。
とにかく目先の事態を回避しないと。