俺ら「きっと三橋来ない…一人きりのクリスマスイヴOh〜♪」

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820 ◆mwWns67Fik
キャラ崩壊注意


学校も昨日で一先ず二学期を終え、今日から冬休みだ。
どうせなら月曜日に終業式をすれば良かったんじゃないのかな、とも思うけど、授業回数とか多分色々有ったんだろう。
野球部の皆には、練習で会えるけど、クラスの皆と暫く会えないのかと思うと少し寂しい気もした。
でも、正直な話、勉強しなくていいのは嬉しい。
宿題が出ているのが、怠けるなって言われているみたいで思わず眉が下がってしまう。
俺、元々困り眉って言われるのに、これ以上下がっちゃったらどうなるんだ。
阿部君が、宿題さっさと終わらせちまうぞ!って終業式の日に言っていた。
その翌日、つまり今日、早速電話でお前ん家行っていいか?勉強見てやるよって電話がかかってきた。
阿部君、たまに強引だなと思う。
冬休み一日目くらいゆっくりしたいな、とか心の片隅で思ったけど、これも俺のことを考えてくれてのことなのかな。
阿部君だって俺の面倒見るの大変だよね。
そう考えたら断れなくて、俺の家に来てもらうことになった。
821 ◆mwWns67Fik :2008/12/25(木) 23:17:59
>>820
「三橋!クリスマスだ!お祝いしようぜ!」
「え!?」
インターホンが鳴って、玄関を開けたらサンタさんが居た。
正確にはサンタさんの帽子を被った阿部君。
阿部君、どうしたんだ。
「なんだ、しないのか」
「だ、だって、勉強…宿題、は?」
「あとあと!それよりこれ見ろよ!」
両手に提げていたスーパーのビニール袋の中を見せてもらう。
これは。
「ケーキ!チキン!!」
条件反射で口の中に沢山唾液が湧いてくるのが分かった。
本当に、どうしたんだ、阿部君。
「ローソクも買ってきたぜ。部屋暗くして祝おう!」
今日の阿部君、飛び抜けておかしい。
な、何か有るのか?
でも、チラチラと見せられるケーキやチキンを見るとどうでもよくなってくる。
俺がぐるぐるしていると、阿部君が俺の耳元まで近付いてきた。
「でっかい苺とたっぷりの生クリームのホールケーキ…」
「クリスマス!祝う!」
ぼそりと囁かれたその内容は魅力的で、勉強しなくちゃいけないなんてことは一気に吹き飛んでいった。
そ、そうだよ!今日はクリスマスなんだ!ケーキ食べなきゃいけない日なんだ!
822 ◆mwWns67Fik :2008/12/25(木) 23:19:10
>>820>>821
阿部君と二人で俺の部屋に入る。
ふ、二人ででっかいケーキが食べられるんだ…
俺は目の前のケーキとチキンに目が釘づけになってしまっている。
その間に阿部君は部屋の電気を消し、窓のカーテンまでぴっしり閉めた。
「あ、阿部君?」
「ローソク付けっから暗い方がいいだろ?」
「そ、そうだね!」
「あと、三橋は服全部脱げ」
「え?!!」
突拍子もない阿部君の言葉が今の俺には理解出来ない。
な、何で服を脱ぐ必要が有るんだ。
「もたもたしてんじゃねぇ!ほら!」
「や!阿部君!」
あっという間に俺は身ぐるみを剥がされ、アンダーシャツとパンツと靴下だけという情けない格好にされてしまった。
「これはこれでいいな…」
何がいいのか全く分からない。
「あ、あべく…服返してくれ…」
「ばっか、お前食うの下手くそだろ。チキンのソースで服べとべとにしたらおばさんが洗濯大変だろうが」
823 ◆mwWns67Fik :2008/12/25(木) 23:19:51
>>820>>821>>822
そ、そうなの、か?
いやいや、やっぱりおかしいよ。確かにたまにご飯零したりするけど、服なんて脱がない。
そんなこと言ってたら、学校でも全裸で食べなくちゃいけないじゃないか。
ぷるぷる首を横に降りながら目で訴えてみるが、倍返しに睨まれた。
こう、目が「空気嫁」って言ってる。
仕方なく残ったシャツを脱ぐ。
「三橋いいいいいいい!!!!」
「ひっ!!」
脱ぎ終わると同時に、鼻息を荒くした阿部君に文字通り襲い掛かられた。
うぅ、生温い鼻息が肌に当たってこそばゆい。
そのまま後ろに倒され、しかも足を膝が頭の横にくっつくくらいにまで曲げられた。
俺の体は柔らかい方だから痛みはないものの、お腹が圧迫されて息苦しい。
ふぅふぅ短く息を吐いていると、お尻が急に外気に晒された。
「やっ!何、を!」
「おー、やっぱ形いいな三橋の尻」
パンツを下げられぺちぺちと叩かれる。
丁度目の前に俺のパンツが有って、状況がうまく飲み込めない。