俺ら「きっと三橋来ない…一人きりのクリスマスイヴOh〜♪」
「ジングル、ベール♪ジングルベー、ル♪」
「ミハアナルー♪」
三橋はいつも通り、俺の部屋にいた。
今日はクリスマスイブ。
明日はクリスマス。
俺とイイ仲の三橋は、今日は俺の部屋にお泊まりなのだ。
「俺くん、パジャマ似合う、かな?」
くるっと振り返り三橋は俺にパジャマを見せる。
赤い生地にモコモコの付いたサンタ風のパジャマだ。
「おう。似合うぞ」
「ふ、ふひっ!」
俺が三橋の側に座ると、三橋もスリスリと近付いてきた。
三橋がチラッと俺を見て、すぐにサッと視線をそらした。
俺はドキドキしながら、三橋の肩に手を伸ばす。
肩に手が触れると、三橋はビクッと驚いた。
「大丈夫」
「う、うん……」
口をポカンと開け、少し挙動不審気味に、俺を見る三橋。
「去年は一人だったから。今年は三橋といられて幸せだよ」
「お、俺も、幸せ……だっ!」
三橋は満面の笑顔で言った。
可愛い奴。
三橋は馬鹿で、ちょっと根暗だし、最初の頃は人見知りも激しかったけど。
でもやっぱり、三橋は最高だ。
肩に回した手を利用して、三橋を引き寄せる。
三橋はまた驚いたようだが、構わず俺は唇を重ねた。