俺「うんこするの気持ちいい!」

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644fusianasan
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ナノマシンが全身に行き渡ったんだろう。
30秒も経たないうちにレンの瞳から力が抜ける。
「お前の名前は三橋廉だよ」
野球部員の名前として、用意された名前を呼ぶ。いつもの名前と言ったらそれまでだけど。
「はい、オレの名前は三橋廉です」
その声は無機的で、意志を全く感じさせない。
今のレンはまさしく生身の人形になっている。こちらの命令はこなせるが、自立行動は不可能だ。
設定したキーワードによって拉致された野球部員として覚醒する。
「付いておいで」
手を引っ張られて、レンは大人しく付いてきた。
現場は俺の部屋。そこで俺と泉が『三橋廉』を強姦する。
応接室を出て行く時、既にRPSに入っているチヨが親方に呼びかける声が聞こえた。
「お兄ちゃん」

興奮を隠し切れない面持ちで泉が扉を開いて俺達を招き入れる。
「これ、着るんだ」
レンに裸になって身に付けるように言った物、それは白いブリーフだった。
いや、白いブリーフだった物、と言うべきか。
年季が入り、微妙に嫌な所に黄ばみのあるそれをレンは無感動な眼差しで受け取る。
レンと同じ位、俺の無感動な視線に気付いた泉はしてやったりと言う顔になる。
「これ、新品新品!誰も履いてないって。
これの為に昨日、ビンテージ加工したんだ」
「どんなビンテージ加工だな」
滔々と自分の苦労を語りだしそうなのを制し、俺は注射の用意をする。
RPSは片方だけに注射して、素面で反応を楽しむ事も出来るが、大抵はそのRPSに参加するもの全員がナノマシン溶液を注射してシナリオの登場人物の一人になり切る。
もっともそれじゃあ万一の時に危険なので、ババ引いたヤツだけは自分自身と登場人物と言う二つの意識を持つ。
通常状態では自分自身は後ろの方で在る事だけは分かるだけだから、RPSの邪魔にはならない。
ベッドに横になったレンに目を瞑るよう言い、その脇に腰掛けた泉を見る。
「首」
俺の一言で泉は首を傾け、掛かる髪を掻き上げる。
顕わになった頚動脈に注射器を当てる。シリンダーを押し込む。