尚江「花井君がいればうちの廉も安心ね!」

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775道行 ◆2S6743zPr6
※エロなしスイーツ?注意


まさかこんな事になるなんて思ってもみなかった。
ほんの思いつきでたった1日外泊したってだけなのに、一緒に行った相手が悪かった
のか。
そりゃ2人揃って練習には遅刻したけど、それだけの理由でチームメイトたちの態度
がおかしいとは思えない。
俺と三橋(一緒に行った奴)の顔を見ればコソコソ囁き合ったりして何だってんだ、
まったく。
お互い家にはちゃんと連絡を入れたのに、家族からも妙な目で見られている気がする。
母親に至っては「…タカ、三橋君とは普通の友達よね?」って、普通じゃない友達っ
て一体何なんだ?
俺の被害妄想かもしれないが、志賀やモモカンすら俺たちに厳しい目を向けているよ
うに思える。

だが、そういう類の噂とか雰囲気は長く続くものじゃない。
数日、まあせいぜい1週間もすればみんな何事もなかったかのように元に戻るものだ
と思っていたけど、それは甘かったようだ。
チームメイトたちは何やら間違った方向に納得したらしく、すれ違いざまに「…俺た
ちは阿部と三橋の味方だからな!」なんて声をかけられたりする。
…余計なお世話だ、泉のヤロウ。
─俺と三橋はなにか悪いことでもしているのだろうか?