バンド話で考えた
三星レコードの社長の孫として贔屓で所属バンドのボーカリストをしていた三橋はボーカルを叶に譲り、西浦に帰ってきた。
駅で耳をかすめたギターの音色。
足が向かった先、ギターを引いているのは阿部だった。
覚えのあるメロディに三橋の唇からフレーズが零れ出す。
「お前はいいボーカルだよ!
だってお前頑張ってんだもん!」
vo.三橋廉
ba.阿部隆也
gu.田島悠一郎
gu.泉康介
dr.花井梓
新たなバンドが産声をあげる!
「オレは阿部くんが思ってくれるような人間じゃないんだ…!
オレ歌うためなら偉い人とも寝た!
歌う事ができればそれだけでよかったんだ…」