既婚プロ三橋「息子が大きくなったので引退します」

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865俺のミハナース
風邪ひきの俺らに
早く治せよ


「あー…辛ぇー…」
発した声はガラガラとした情けない音。
合間にヒューと乾いた息も漏れた。
「ケホッ…マジパネぇ…」
さっきから空咳も止まらない。
頭も揺れている。脳ミソ掻き混ぜられてるみてえ。気持ち悪い…

ここ数日風邪気味なのに会社も休めず、その上昨日は飲み会にまで参加してしまった俺は、案の定本格的に風邪をひいてしまったみたいだ。
一人暮らしで風邪はマジ辛い。
体も思うように動かないから飯食うのも億劫だし、何より虚しい。
あー、人間風邪ひくと弱気になるんだよなー。
ゲホゲホと咳き込みながらベッドの中で暇を持て余している。
暇なのに動けない。動こうとも思わない。
暇だ。暇だ。すっげえ暇。
暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇。
そうだ。
「み、み…有った」
枕元に置いてあった携帯を探り、目当ての奴に電話をかける。
三コールで出なかったら何度もかけてやる。