既婚プロ三橋「息子が大きくなったので引退します」

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581廉乳パニック
200x年、世界の金融はアメリカが作り出したローンの破綻により危機に瀕した。
それに追い討ちをかけるかのようにトウモロコシの価格が急激に高騰した。
トウモロコシを使うバイオエタノールの普及によりトウモロコシの数が減り、金融の破綻などによりトウモロコシの値段が乱れたのだ。
そして、トウモロコシは牛や豚、鶏の餌となる。
肉や乳製品の値段は一気に高騰した。無論日本も例外ではなかった…。
そしてついには、肉や乳製品はなかなか手が届かない所まで値段が上がってしまった。
そして肉や乳製品のない生活は成長期で底無しに食べる高校球児たちの胃袋を確実に蝕んでいったのだった…。

「あー!死ぬっ!死ぬっ!腹減った!餓死するっ!餓死するっ!」
田島が餓死するとは思えないぐらい元気な声で叫んだ。
「お前なぁ…。朝サツマイモとジャガイモあんなに食ってたじゃねえか…。」
泉が欠かさず突っ込んだ。
「そうだけどよー。やっぱり肉食いたーい!」
「てかなんで今スーパーに芋ばっか置いてあるんだ?戦時中を思い出すけど…。」
泉が疑問符を浮かべていった。
「それはね、サツマイモやジャガイモが育つ効率がいいからだよ。今、肉や乳製品だけじゃなくアメリカの食料が急激に高騰してるからね。食物時給率が6割の日本には大打撃だったのさ。」
西広先生は泉の疑問にサラリと答えた。
「あー、確かに!爺ちゃんの畑、ジャガイモとかサツマイモって他の野菜と比べると死ぬほど取れるもん!あとナスとピーマンとか!」
田島が思い出したように言った。