俺「うつだしのう」

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98逃避行
※久しぶりです阿部注意

熱いシャワーで汗や体液を洗い流した後、
濡れた体のままバスマットの上にあがり、阿部は新しいバスタオルで三橋の体を丁寧に拭った。
背中から肩、腕、足もとまで、肌に残る水滴をすべて白いタオルに染み込ませる。
他のチームメイトに比べて格段に白い三橋の肌だが、
ふだん陽に晒されない肩から胸と、露出している腕との対比で、ちゃんと日焼けしていることが分かる。
明るい蛍光灯の下で見る肌に滑らかな質感を思い出し、阿部は一瞬視線を逸らした。

その隙に、三橋が腕を伸ばし、阿部の手に握られたタオルを奪った。
「オ、オレも、阿部君、ふくよ」

押し当てるように、阿部の体についた水滴を白いタオルに吸い込ませていくその手つきから
阿部は自分のまねをしているのだと気付く。
愛情を与えられた分だけ返そうとするのは、三橋が西浦に来てから覚えたことのひとつだ。
不器用ながらも想いを伝えようとする真剣な眼差しは、マウンドで見るそれとは違い穏やかだった。

もういいと、せわしなく動く手を止めるため腕を伸ばすが、空しく宙をかく。
三橋はしゃがみ込み、阿部の足まで丁寧に拭い始めていた。
「いいよ、そこまで…っ」
慌てて制止する声は、三橋の突然の行為に飲み込まれた。
99逃避行:2008/11/22(土) 04:29:01
>>98
白い肌に欲情して勃ち上がりかけていた阿部のペニスを、
三橋はまるでお気に入りのおもちゃを見付けたかのようにほほ笑み、口にしていた。
濃い陰毛に三橋の鼻が埋まっている。
熱い粘膜に包まれて完全に持ち主の意志を失ったペニスは三橋の口の中でさらに膨れあがった。
衝動的にくわえたそれをどうするのか分からず、三橋はただ腔内で弄ぶ。
右の頬の裏に擦りつけると今度は左、先端の割れ目をを舌先でなぞると、
今度はくびれをゆるく腔内で締め付け、肉棒の存在感を確かめる。
それが阿部にどれほどの刺激を与えるか考えもせずに。

「ちょ、待てって!」
慣れない刺激を与えられて射精する寸前に、阿部は三橋の頭を掴み引きはがした。
口寂しそうにまだペニスを見詰める三橋の腕を取って無理矢理引き上げ、視線を合わせる。
口の端から唾液をこぼすだらしない顔。
先走りでぬめった唇を舐めると青臭い匂いが鼻をつく。

「ん、んんっ、あべ、くん…あべく、ん…」

口付けの合間に漏れる声。互いの熱い息が口の中に飲み込まれていく。
三橋の両腕が首の後ろにまわさると、誘うように体を絡ませてきた。
阿部が主導権を握られていると感じるのはこんな時だ。
いくら言うとおりにさせても、投手が投げなければ試合が始まらないのと同じで、
三橋が近付いてこなければこの関係も始まっていなかった。
阿部はただ身を任せて、三橋の気が済むようにさせる他には何もできない。
始めたのが三橋なら、終わらせられるのも三橋だけだし、どこまで進むかを決めるのも三橋だ。
そんな関係だと、とっくに覚悟は出来ている。
100逃避行:2008/11/22(土) 04:30:35
>>99
無理やり立たせた体を洗面台に押し付け、ちょうど尻の位置にあるそこに腰掛けさせると、
自然と開いた足の間に腰を捻じ込んだ。
少しでも動けば洗面ボウルに落ちてしまうほんのわずかなスペースで、
不安定な体勢に身じろぎすら出来ない三橋は目の前の阿部の体にしがみついた。
そのため密着した阿部の腹に、三橋の勃起したペニスが当たる。
それに勇気付けられ、阿部は自分のペニスを三橋の尻の割れ目へと強く押し付けた。
「あっ」
びくりと体を震わせる三橋を抱き締めたまま、唾液と先走りで濡れたペニスを双丘に挟む。
ゆるく前後に腰を動かすと三橋の喉から微かな喘ぎが漏れ出す。
ぎゅうと肩に顔を押し付けて、耐えるように背中へと回した腕に力をこめてくる。

目の前の大きな鏡には自分自身と三橋の背中が映っている。
背中まで赤く染めて、わずかに腰を震わせる様が誘っているようにも見える。

思い切って腰を進めると、突然のことで何も身構えていなかった体は、
呆気ないほど素直に阿部を受け入れた。
「あ、な、なに…ぃ、い」
「三橋、入った」
「ほ、ほん、と…」
「…痛くないか?」
「だい、じょぶ…う、うれし…」
そのまま三橋は阿部の肩に顔を伏せる。
101逃避行:2008/11/22(土) 04:33:00
>>100
その反応に安堵した阿部は、こみ上げる衝動のまま腰を揺すった。
あっさり収まったとは言え、狭い三橋の中はギチギチと阿部のペニスを締め上げる。
慣れない異物感に、三橋は悲鳴をあげる。
角度が変わりまだ慣れない中を刺激したのか、首にしがみついてくる三橋の腕の力がますます強くなる。
三橋の折り曲げた両膝を下から抱えた体勢のまま、阿部は惑った。
このままじっとして抱き締めているだけでもきつい締め付けに与えられる快感に目が眩みそうだ。
しかし、ただでさえ不自然な体勢に、慣れない行為まで強いられた三橋は息も乱れている。
それに何よりこの体勢から先に進めるのは難しいような気がする。
本能に従って突きまくりたいのに、三橋の締め付けがそれを許さない。
せめてベッドに行こうと思うが、何となく突き入れてしまったものを、
コトの最中に抜いて良いものか、未経験の自分には推し量ることが出来ない。
さらに、脳裏を先程の失敗が掠める。正面から向き合って、また三橋は逃げないだろうか。
未遂に終わった先刻も、決して三橋がいやがったわけではない。
それでも痛みのせいか、阿部の侵入を堅く拒んだ。
本懐を遂げたいという思いはお互いの合意なのだから何等問題はないと思うものの、
覚悟とは裏腹に体のほうは思った通りにコントロール出来ない。

「三橋、ちっと我慢しろ」
阿部は三橋の丸い尻を両手で抱え直した。そして、勢いのままに持ち上げて洗面台から浮かせた。
「ぅあ…っ」
三橋の体は逆らいきれない重力に従い、更に奥まで阿部のペニスを深々と飲み込む。
50数キロの体重を支えるのは、阿部の両腕と、阿部に絡みついた自分の両腕、
そして自らの重みでくわえ込んだ阿部のペニスだけだ。
阿部が一歩後ろへと引く。頼りなさが増して、思わず両足を阿部の腰に回す。
体中でしがみつく三橋を抱え、阿部はゆっくりと寝室へと足を運ぶ。
阿部が1歩と進むごとに奥を深く突かれ、そのたびに三橋は悲鳴を上げた。


※ここまで