俺「うつだしのう」

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620fusianasan
午後のおやつにどうぞ

イメクラ嬢三橋



一緒に暮らし始めて一週間がたった。意外だったのが、料理が得意だということだ。
本人は照れて「と、とくい、じゃなくて、作れる、だけだ」と口ごもっていたが、旨そうに湯気を立ててつやつやと脂をまとった肉じゃがを見たら、どんな男でもいちころだろう。
不器用そうに見えて、出来る男だ。
レン…いや、もう店は辞めて源氏名は必要としなくなっている廉は、俺好みに合わせて少ししょっぱめの味付けの味噌汁をよそいながら「フンフンフ〜ン」と鼻歌を歌っている。
エプロン越しの体のラインにごくりと生唾を飲んでしまう。あの下を何度も見たことがあるというのに、隠されているだけでエロティックに見えてしまうんだ。やっぱり日本人はチラリズムだよなあ!
硬いジーパンの上から尻を思いっきり揉んで、うっかり親指が穴に入りそうになり、まっかになって固まる廉の首に吸いついて、期待に震える体を後ろからぎゅうっと抱きしめたい。
今ならいつ発情してもいい状況だった。だけどすぐにがっつくのはなんか大人として恥ずかしい。俺のちっぽけなプライドみたいなものが鎌首をもたげていて、おいそれと手が出せない。
一週間たったというのに、同衾したのは最初の夜だけだった。しかも未挿入。だって廉が「お、俺さんと、いっしょにいられる、なんて…」とかなんとか言っちゃって泣くんだもん。
そんな子に「俺のチンポでひいひい喘がせてやんよ!」なんて言えるわけないじゃないスか!
やっぱ愛してんだよなあ…。マジで女と結婚とかどうでもいいわ。最初はブサエロなところに惹かれたけど、今はもう全部がかわいいんだよ。
自分に自信がないのは控えめな態度に、子供っぽいところは清純で正直に、エロいことに貪欲なのは俺の元に舞い降りた性天使ってな具合に脳内変換されてしまうほどに。
二人そろって小さなこたつに入り、手を合わせていただきますをする。お揃いで買った茶碗には白い御飯がてんこ盛りだ。
外は冷たい北風が吹いているけど、この狭いアパートの中は暖かい空気とおいしい匂いでぱんぱんに膨らんでいる。ついでに言うとハートマークも飛びまくってる。
「うめえ!この肉じゃがマジで最高!」
「ほ、ほ、ほんとう!?じゃがいも、煮崩れ、たけど…ほんとに、おいしい?」
「豚バラにも芋にも味がしみ込んでサイコーに旨いよ!」
俺の手放しの絶賛に廉はただただ嬉しそうに笑って箸を握っている。ゆるんだ口元が喜びを隠せなくて俺はいとおしさに胸が張り裂けそうだった。
夕食を終えて、風呂が沸いた音がする。
621fusianasan:2008/11/23(日) 14:57:49
イメクラ嬢三橋



>>620

小さな湯船ゆえ今まで一人ずつ入っていたが、お互いに足を絡めれば入れなくもないだろう。今日こそ新婚の鉄板「二人でお風呂」にチャレンジだ。
「なあ、廉」
「な なに、俺さん?」
洗い物の途中で廉は顔をあげる。
「いっしょに、入るか?風呂」
ちょっとびっくりしたように眼をあけ、そのあと白い頬を真っ赤にして「せ、狭く、ないかな…」と小さな声で呟く。
「く、くっついて入れば大丈夫だろ」
「は はずかしい、な」
「湯気で見えないって」
んなわけあるか、と自分で突っ込む。でも廉は少し恥ずかしそうに下を向いて「じゃ、じゃあ、先に入って、て」と洗い物を再開する。
ちっくしょうううう!!!なにこのシアワセなピンクムード!!!今、今をビデオカメラかなんかに録画したい!この幸せな一瞬を残しておきたい!
俺はいそいそと狭い脱衣所で裸になり、これまた狭い風呂にざぶんと沈み込んだ。
熱めに設定してあるから廉の白い肌が赤くなってしまうかもしれない、と俺は設定温度を下げてしばし待つ。
湯気に囲まれてタオルで風船を作っていると、半透明のガラスの向こうで服を脱ぐ廉の姿が見えた。
一枚ずつ、脱いでいく様子に俺の息子が期待で膨らみ始める。最後に靴下を脱ごうとして真っ白な尻がガラスにぺったりとくっついて、俺は油断していたために発射しそうになる。
中学生か!と思いつつも目が離せない。
サービス満点だな、廉タンは…!!!
そして扉が小さく開いて、白い足がにゅっと入ってきた。
「わ、ほ、ほんとに、すごい湯気っ」
当たり前だけど全裸。裸。一糸まとわぬ姿。
俺はぼんやりと見上げてしまっていた。
前にも銭湯で見たことあるけど、あんときは余裕がなくてそれどころじゃなかった。
今はこんな近くで目の前にいる。
…あ、あれ、なんで俺の息子様は無反応なんだ?