俺「三橋にそっくりなエイリアンを見た!」

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220fusianasan
 今、俺は三橋と二人きり。
 どうしてかというと、俺は三橋に話さなければならない重大なことがあるからだ。
「み、三橋……」
 切羽詰まった面持ちの俺に、三橋もごくりと喉をならした。
「は、話すぞ」
「う、うん」
 だが、いざとなると、思うように言葉が出てこない。
「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『俺は三橋と別れたと思ったらいつのまにか三橋がいた』
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
 俺がそう語ると、三橋はしばらくの間俺を見つめ、やがて悲しそうに目をそらした。
 引かれた。完全に。
 あの優しい三橋が俺に呆れている。
「三橋にそっくりなエイリアンを見た!」
 そうだ。そうに違いない。
 必死にそう訴えるが、三橋の冷めた表情は変わらなかった。
221fusianasan:2008/11/13(木) 19:04:56
>>220
「俺くん……あなた疲れてるんだよ」
 そう言って、三橋は俺の頭をゆっくりと膝の上に乗せる。
 三橋の膝枕に、段々と意識が遠退いていく。
 もうエイリアンのことなんかどうでもよくなってきた。
 俺はゆっくりと意識を手放した。





「俺くん。起きて……俺くん」
 三橋の声が聞こえて、俺は目を覚ました。
「あれ? 俺……」
「話がある、でしょ?」
 そうだった。
 今、俺は三橋と二人きり。
 どうしてかというと、俺は三橋に話さなければならない重大なことがあるからだ。
「み、三橋……」
 切羽詰まった面持ちの俺に、三橋もごくりと喉をならした。
「は、話すぞ」
「う、うん」