稲III「足がない男の子がいたんですよー」

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694これからむかえにいくよ・代理
最後までにアク禁解除されますように
今日はこれだけ
これまでの分はwiki2参照
※捏造注意
※適当注意

三橋の部屋から物音がして、俺はベッドの上で身を起こした。
台所に立つとフライパンに油をしいて、野菜を炒める。
肉を加えて調味料を加えて完成。
三橋の声は料理の音にかき消されてずっと聞こえなかった。
無意識に息を潜めなければ物音など聞こえないのかもしれなかった。
移した皿にラップをかけてちゃぶ台の上に置く。
グラスも二つ。

部屋を出てドアの前にしゃがみ込む。
なんとなく手持ち無沙汰で俺はタバコに火を点けた。

どれくらい待っただろうか、ドアを開けて田島が出てきて俺はタバコを携帯灰皿で揉み消した。
「おぉ泉じゃん。
何してんのこんなとこで。」
後はよろしくと田島が立ち去る前に、俺は立ち上がって通路を塞いだ。
「オメーは俺の部屋で待ってろ。」
「えーなんでよ。」
「いいからメシ喰って適当にビールでも飲んでろ。」
田島を振り返らず上げた片手を振ると三橋の部屋のドアを開けた。

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