>>304 それにしても体調がふるわないくせにその時の三橋は必死というか、気が弱いくせに一生懸命言葉を発していた。
そんなに尻で測りたいのか。尻で体温を測ることにこだわりがあるのだろうか。
「だ、大丈夫です。」
薄茶の頭がもぞもぞと動いた。
案外、頑固なところがあるんだな。
細っこくて頼りない風貌だから、男っぽいところがあるのは兄気分の俺としては嬉しかった。
「もうそろそろいっかな。あんまり暖めすぎてもだめだし。三橋ー、入れるぞ、いいか?」
「はい、いいです、よー」
やられる方としては準備万端らしい。
入れる方の俺としては例え男といえ、それなりに成長した他人の尻穴を真剣に見るというのはちょっと勇気がいる。
しかもそこにガラス棒を突っ込むというのだからさらに緊張してくる。
しかし体温計を尻に突っ込むというだけで緊張しているなんて、なさけないこと思われたくない。
俺は何食わぬ感じをよそおい、三橋の穴めがけてガラス棒をさした。
「ふぐっ」
「わりっ。痛かったか?」
慌てて若干抜いて声をかける。
「大、丈夫なんですよー。…そのまま、お願いしますっ」
お願いします、か
「お、おおー。んじゃ、いれるからな。」
というところで一部地域