>>157>>158 三橋は人の言うことをなんでも真に受けるし、頼まれると頷いてその通りにするだけだ。
そんな三橋が自分を守るために口を閉ざしているって、こいつにとっては相当重荷になっ
ているに違いない。
今すぐ三橋が楽になれる方法はないのだろうか。
本当に記憶がすっ飛んでいたら…俺たちは元のままでいられたのかな。
でも俺は空想に逃げることはしたくない。
「三橋、明日ミーティングだよな。終わってからウチに来いよ」
「…え、阿部君のうち?」
「やるんだろ?主人と犬ごっこ」
フフンと笑った俺を見て三橋の顔色は心なしか青ざめたようだった。
ここまで