俺ら「何このウンコー」

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521fusianasan
両開きの窓を押し開いて夜の闇に身を乗り出す。
窓の縁に手を掛けて、体を精一杯伸ばして天を見つめる。
きれい・・・。
宇宙にスゥッと吸い込まれるような気分になる。
死ぬときは一人。
きっと真っ暗闇で冷たくて‥。悲しい気持ちも楽しい気持ちもなくて。
怖くないのかもしれない。
死んだあとは宇宙に吸い込まれたい。静かに眠りたい。


「三橋‥はやくやろーぜ」
後ろから抱きつかれて現実に引き戻される。
「う、うん」
阿部くんはオレを窓から引きはがすと、手早く窓を閉めて、カーテンを下ろした。