見て分かるだろう。俺達はこういう事に不慣れだった。
挟んだ顔を上に向けさせ、唇を落とす。
幸せそうに、三橋は顔を緩めた。
愛してるなんて思っていなかった。
なのに、何でこんなことをしているんだろう。
にやつく頬を必死で押さえる。
「そ、そんな、顔、しても、分かる、よ」
うひっと笑顔を見せる三橋の唇に、再度俺の唇を押し付ける。
二回目のキスで、唇を絡めた。
ゆっくりと三橋の涎を啜る。
うまく出来ずに、涎が零れて顎を伝う。
スッと唇を離すと三橋が目蓋を伏せた。
ルーチンワークな練習の合間に二人きりになって、だからってなんで。
もう、よそう。これは悪い夢。
打ち切ろうとしたこの思いは、三橋がいきなり脱ぎだして、切れなくなった。
そんな事しないでくれ。もっとしてくれ。
内なる声が反発する。俺の行動も自分で分からなくなる。
「ををををを!!」
下敷きにした三橋の気合の入った雄叫びに俺のチンコが充血してるのに気付く。
確かめてもいいんだろうか、この思いを。