リュウ「レンレン、エロ本Getしたんで後で見ます?」
※昔話パロ注意※
むかしむかしのことでした
ちいさな村の庄屋の跡取り息子の廉は十六になったばかり。
しかし裕福な庄屋の元には近隣の村の若い娘を持つ親から縁談が次々と持ち込まれるようになっていました。
「廉、一度会うだけでも会ってそれから決めてもいいんだよ」
「そうよ。恥ずかしがってばかりいては駄目よ」
「オレ、は、 およめ さん なん て、いらない よ」
最初のうち、そう言って俯いたままぽつぽつと、しかしきっぱりと縁談を拒否するのはまだまだ息子が子供で
おとなしく人見知りする性格だから恥ずかしがっているのだろう、そして一人息子として甘やかされて育った為の
単なる我が儘なのだろうと庄屋夫婦は思っていました。しかしいつまで経っても息子は首を立てに振らず、
業を煮やした庄屋がこれだけ縁談を断るからには誰か他に嫁にしたい娘でもいるのかと息子にきつく問い詰めたが
息子は涙をぽろぽろと溢しながらもうお嫁さんの話はしないでとだけ言うと離れにある自分の座敷に閉じこもったまま
誰とも口をきかなくなってしまいました。
やはり息子には好きな娘がいて、それは親にも言えない相手なのだろうと庄屋夫婦は考え、
隣村に住む息子の幼馴染みである叶にそれとなく相手を聞き出して欲しいと相談しました。
廉のいる離れの座敷の前に来た叶が「廉、久しぶりだな。俺だ。入って良いか?」と障子越しに声を掛けると
「しゅ、 修 ちゃん!?」
驚いたように廉が飛び出てきて叶の手を引くと座敷の中に引き入れた。
久しぶりに見た幼なじみは前より少し痩せて、色白だが血色の良かった頬も心なしくすんで見えた。
「修ちゃん、あい たかった、 オ、 オレ もう どうしたらいいか わかん ない んだ」