934 :
落下:
1レスでスイーツww
今までなんとも思ってなかったのにおかしいよな。
柔軟だってしょっちゅう組んでやってたし、「体のやーらかいヤツ」とか
思ってたけど、ヘンな意味で意識したことなんてなかったのに。
急速に引きつけられる。
抵抗すらできない引力のような強い力に捉えられて動けないどころか引きずりこまれそうだ。
視線も耳もあいつのいる方に向きたがってしかたがない。
意識の外にあいつを追い出そうとすればするほどあのブサイクなキョド顔が
見たくてたまらなくなる。
少しだけなら見てもいいよな。
おれは一瞬振り返って茶色のくせ毛を目に焼き付けた。
本当は穴が開くほど見ていたい。
あいつが目を閉じてじっとしていてくれたらおれは飽きるまで眺めて
それからそっとさわりたい。
でもきっとすぐにそれだけじゃ物足りなくなるんだ。
おれはあいつを自分のものにしたい。
白昼の教室であいつをめちゃくちゃに犯したらあいつは泣いて許しを乞うだろうか。
妄想の餌食にされているとは知る由のないあいつはいつもと変わらない。
引きつけられるんじゃなくてこれが落ちるって感覚なんだろうか──。