俺A「おはよう、三橋たんの…」

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34影法師
前回まではwiki参照      ※鬱注意    
 <あらすじ(屋根裏含む)>
監禁、レイプされた三橋は夜な夜な悪夢にうなされるトラウマ持ちになった。
夢で自分を苛む男から逃れるため、記憶をすり替えようと阿部に体だけの関係を持ちかける。


抱え上げた三橋の足が、俺の動きに連動して一定の間隔で揺れるだけの静かなセックス。
声を出さないように両手で口を押さえている三橋の表情はまったくわからない。
これでいいのかと迷いながら腰を突き入れていた俺は、間もなく異変に気付いた。
三橋の足から力が抜けて重みがぐっと俺の腕にかかる。
俺はすぐに三橋の中から性器を抜いて口を塞いでいた両手をどける。
こいつ、息してない…!
「三橋!三橋!」
あわてて頬に往復ビンタすると三橋がぷはっと息を吐いた。
「……お前、おどかすなよ……」
まわりをキョロキョロと見渡した三橋の顔は、何事もなかったかのように憎らしいくらい
いつもと同じだった。
「阿部君、どうかしたの…?」
「今、お前息止まってたんだよ……もうやめよう、こんなこと」
気が動転していた俺はついに思っていたことをそのまま口に出してしまった。
「やめるって…」
三橋は俺を見て何か言いかけたがその先は途切れたままだった。
「いや、やめるっていうか、もっとお前の体に負担がかからないようなやり方にした方が
 いいと……」
「…阿部君に、メイワク かけてるのは、わかってた。今まで、ごめんなさい…」
「そうじゃなくてさ、きっと俺のやり方がマズイんだろ!」
三橋から言い出さない限り言ってはいけないことを言ってしまった俺は、焦りまくっても
う何を言ってるんだかわからなくなってきた。
「ううん、なんていうか、その…オレは、すごく いいキモチにしてもらった…だから、
 ありがとう、阿部君…」