秋丸「ミハしり追〜いし香具山〜」

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923アントールド ◆YlCy0FmBNY
>>917
浣腸でおなかの中が空っぽになって、今度はおなかよりも頭が痛くなった。
手と、中に入ってたリモコンなんとかを石けんでよく洗う。悲しくて涙が止まらない。
こういうのは、ミジメっていうんだ。オレはすごくミジメだ。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。中村さんは、なんでオレなんかをかまうんだろう。

トイレを出てよろよろ歩いた。ズボンが落ちてる、そういえば下はパンツしかはいてない。
オレはカクゴをしてきたはずだった。でもダメだ。何回も抵抗して、悪い子だと怒られた。
「や だ、やあっ」
赤いソファーの上に転がって、透明のゼリーでオレはまたベタベタになる。
お尻の穴をゴムのやつでかき回して、中村さんが広げようとしてくる。
やっぱりどうしても逃げたくなる。でもこんなこと、他の人がオレの代わりにされるなんて絶対いけない。

前にもらったのと同じジュースを、今日も飲みなさいと言われた。
あの時ふわふわして手足の力が抜けたのは、きっとこれのせいだ。今頃わかった。
嫌だと言う前に、中村さんがそれを口に入れてキスをした。わざとこぼしても、何回も口移しをする。
「あーもう、オレンジ味で美味しいんだからちゃんと飲みなさい」
「…あ」
味だけはミカン、感触、ミカンじゃない、ぐちゅぐちゅ。
ちがう。ふつうのキスは、ミカンの感じ、で、ちょっとだけしょっぱい。オレは知ってる。
「ポカリ の、あじなんだ よ」
「オレンジだっつーの。まあいいや、飛んでな」
おじさん、しらないの か。おとな なのに。
ね、おきくん。


上に中村さんがのっていて、オレといっしょにうごいている。
オレは、声をあげたとおもう。ギィギィ、うるさい感じの声で、かえってよくきこえない。
「もっと時間かけて開発したかったなぁ」
中村さんの声ばっかり、きこえた。