阿部「お前の炊いた米が毎日食いたい」

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35花井かんざし
※はりまや橋の坊さんかんざしパロ
※うる覚え適当注意

頭に布を巻いた男が静まり返った夜に足音を響かせていた。
「はぁ、はぁ‥‥」
男は針山橋にたどり着くと小さな声で、女の名を呼ぶ。
「みはしさん」

すると顔を赤らめた女がどこからか姿を表す。
「‥は、花井さん」
花井は満面の笑顔で三橋に抱きついた。
「会いたかった」
「わ、わたしも、デス」
「もう、廉って呼んでいいか?」
三橋は小さく頷いた。


針山橋の上で二人の影はふたつになる。
その影の上に怪しく月が光っていた。