>>503>>505>>506 ※とても適当注意 ここまで
バスタオルを頭からかぶって温かいお茶を啜っていた三橋がぶるっと体を震わせた。
「なんだ?寒いのか?」
「あ…寒いっていうか、寒気って言った方がいいのかな…」
「俺もさっき変な寒気を感じたんだよなあ…今日の水泳大会もなんかおかしいしさ、気を付け
ようぜ」
「うん…」
プールの方からは絶え間なく歓声が上がっている。
みんな楽しそうでめでたいことだ。
三橋がケガしないかと気を揉んでいる俺がアホらしく思えてくる。
「あの…、阿部君、オレ気を付けるから、7組に戻っていいよ…」
斜め下から俺を見上げて目をパチパチさせる三橋の額に濡れた髪が貼りついていた。
ズッキューン…
認めたくはないが、三橋はブサエロ可愛い。
「…いや、俺出番ないし、やっぱり心配だから…」
語尾を濁した俺に三橋は控え目な笑みを浮かべた。
「あ、ありがとう、阿部君」
ありがとうってなんだよ、エロ妄想中に…。
「みはしー、そろそろ騎馬戦に出る人は集まれってさー、一緒に行こうぜ」
田島も出るなら大丈夫かと思ったら、どうやら違うグループらしい。
一番心配な種目なので、三橋にはすぐ馬から落ちろと言ってある。
それより仮病でも使わせた方がよかったかと思ったがすでに時遅しだ。