>>764 ※とても適当注意 これだけ
背筋に悪寒もしくは殺気を感じて俺は後ろを振り返った。
怪しいものはなにもない。
「クソ…、俺疲れてんのかな」
コスプレ大会、もとい水泳大会の時間が迫り仮装した生徒が続々とプールサイドに集まってき
た。
動物の着ぐるみやらアニメキャラやら、やたらみんな気合いが入っている。
三橋の女装なんて全然大したことない。
笑いをとれるほど突き抜けてる訳でもないから、「三橋くん、キモーイ」とか引かれてそれで
終わりだろう。
俺も気を回し過ぎだよな。
別にビキニ投手の写真が残ってもいいかな、となんだかどうでもよくなってきた。
「花井ー、俺ちょっとフケるから」
「お前、勝手なことすんなよ。それに三橋が出るみたいだぞ」
「えっ、あいつ最後のリレーだけじゃないのか?」
「それがよー、いつの間にか変わっててさ、水上相撲、騎馬戦、あとリレーが障害物リレーに
なってるな。その3つに出るんだとさ」
「なんだってええええ!」
やっぱり誰かが裏で糸を引いているんだと俺は確信した。
のんびり構えている場合じゃない!