俺「オラオラ!ウグイスのウンコ顔に塗ってやんよ」

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818アク禁代理
今日の部活も終わり、俺らは皆で学校近くのコンビニでたむろしていた。
夏ももうすぐ終わるとはいえ、まだ蝉の鳴き声の残る季節だ。
夕方なので昼間より多少は涼しいが、部活後はやっぱり暑い。
野球部のほぼ全員がコンビニで何かしら冷えたものを買っていた。

偶然、アイスを食べている三橋が目に入る。アイスはガリガリ君のリッチチョコ味だ。
部活も終わって疲労の溜まっている体にチョコ味のアイスだ。さぞ糖分補給に役立っているだろう。
落とさないようにうまく調節しながら食べる三橋を視界に収めるように俺もまた自分の買ったアイスの実を食べる。

「みーっはしぃ、ソレ一口ちょーだいっ!」
突然田島が脇から大きな口で三橋のアイスにかぶりついた。
お前さっき買ったアイスはもう食べたのか、と聞くとあっさりと肯定の言葉が返ってきた。
「あれだけじゃ足りねーもん!それに三橋は俺の一口食べたからおあいこだよなっ」
そうなのかとその場だけの薄い返事をする。
しかしどうにも納得いかない。
田島ばっかりずるい、俺だって三橋と間接キッスしたい!
俺は思い切って声をかけてみた。しかも、振り向きざまに言えば違和感がないだろうとそこまで計算して。
「なあ三橋、俺にもそのアイス一く……」
三橋は驚き、肩を大きく上下させた。俺の発言と何かが地面に落ちて潰れた音は同時だった。
見れば、三橋の食べかけのアイスと地面とがドッキングしていた。
ああ、さっき田島が脇からたくさん食べたから、それで左右のバランスが崩れたのに俺の声がとどめを刺したのか。
棒のアイスだとよくあるよな……。俺は心の汗が噴出しそうだった。


どうしてアイスの実なんて買ってしまったんだと俺は自分を責めたね>(仝ω仝)