ウグイス嬢「背番号888番、俺君」

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930天使だと信じて
※オーメンパロ?

俺は孤児院に暮らしている。
何一つ不自由ないと言えば嘘になるけど、
まぁそれなりに、ここも悪くない。
この孤児院は市の助成もあり贅沢と言っていいほどだ。
授業も毎週あるし、二人単位で小さな部屋が与えられる。
同室の三橋が俺に話しかけてきた。
「あ、べくん」
「何?」
「きょ、今日、い、一緒に寝てくれない?」
「一緒?いつも同じ部屋じゃん」
「も、もっと、近づきたいん、だ。お、同じベッドで‥‥」
「はぁ?」
「へ、変な夢見て、怖いん、だ」

同室の三橋の話はこうだ。
最近同じ夢を見るらしい。黒い犬が三橋を迎えに来ると告げる。
三橋が何故かと聞くと、「お前の体に印がある」
と言われる。


「し、死に神か、な‥」
「何言ってんだよ‥」
「し、死に神が、オレを迎えに‥」
「来る訳ねーよ!ただの夢だ。気にすんな。一緒に寝てやるからさ。」
「う、うん。ありがとう‥」
この話を聞きながら俺は胸騒ぎがした。

その場で三橋と別れた後に、俺は隣の協会の神父さんに相談しに行った。