俺「三橋、次スレで888回目のセックスだ!」

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505アンノウン ◆ZnBdLz/hEE
前回あらすじ:廃工場に閉じ込められてしまった三橋、阿部、栄口、水谷、西広。彼らは毒ガス
によって全員記憶をなくしてしまう。ちょっと複雑になってきたのでwikiを参照して頂けると幸
いです。

俺はそっと雑誌を拾い上げ、裏返しにしたままバッグに入れる。爪の先に何かが引っかかり、な
んと無しに引っ張り出す。
そういえば、こんな物が何でここににあるのだろう。最初に見つけたときに、黒髪の人が突然振
り返って話しかけてきたから驚いて咄嗟に隠してしまったけれど…。映画とかドラマとか、そう
いうので見た事ある。でも、これがあるって事は、もしかしたら誰か…

コンコンコン

俺はびくりと飛び上がった。三回のノック。彼らが戻ってきたのだろう。
「戻ってきたよ。ここを開けてくれるかな?」
この声はあの茶髪の人だ。俺は根拠も無く安心して扉を開いた。

「捕まえろ!」

両脇を二人の男にがっちりと取り押さえられた。何がなんだか分からない。目の前にはあの優し
そうだった茶髪の人。肩がぎしりと軋む。
「これで後はもう一人のほうを見つけるだけだ」
「手分けして探す?」
「いや、複数で囲んだほうが安全じゃん?」
「一人はこいつの見張りで、後の二人であいつを捕まえればいいだろ。」
「そうだね。」
一体何の話なんだ?捕まえるって、どういうこと?
「な、んなんだ?つ 捕まえるって、なに…?」
俺の腕を掴んでいた垂れ目の人が蔑むような視線を向けてきた。
「お前が犯人の仲間だって事は分かってんだよ!本当は全部覚えてて、記憶を失ったってのも大
嘘なんだろ!」