BUストス様「キモティーーーー(ホームラン)!!」
調子にのって悪いが、もう一個だけ書きかけ投下して、今夜は寝ます
PCに残ってるもの、ノートに書き散らかしたものなど色々あって自分のあほさ加減に笑ってしまった
「384に花束を」ってアルジャーノン意識したっぽいタイトルのヤツが出てきた
クリーム色の明るく清潔な廊下を白衣の裾をなびかせながら歩く阿部は、ともすれば小走りになりそうな自分を
務めて抑え、いつもと変わらぬ風を装いながらミーティングルームへと向かっていた。
「お〜い、阿部!」
そんな阿部とは裏腹に、後ろから追いかけてきた泉の足取りは軽い。白衣のポケットに両手をつっこみ、肩で
リズムをとる様子からも、彼の機嫌の良さがうかがえた。
「ようやくオレらにもレプリが回ってくんだな。これで実験がはかどるぞ」
「そうだな」
「なんだよ阿部、ノリ悪いな。お前だってずっとレプリがいれば正確なデータが取れんのにって言ってただろ」
「そら言ったけどさ、今はレプリ使うような実験してないんだよ。だから、せっかく回してもらっても当分は遊ばせて
おくことになる」
口ではそんな愚痴めいた言い方をしてはいても、阿部がこの状況を歓迎しているのは手に取るようにわかる。
(ホント、阿部は素直じゃねェンだから)
付き合いの長い泉はあえて口にはせず、小さく肩をすくめて流した。
機嫌が良いのは泉も同じ。今なら大抵の事は寛大な心で許せそうだ。
「まぁま、いいから早く行こうぜ、オレたちのレプリに会いにさ」
【実験用モルモット】あるいは【レプリカマン(通称=レプリ)】と呼ばれるヒトクローンは、人道上の問題を孕んでいる
ことから公にされることはほとんどないが、新薬の研究開発や臓器移植等の観点から、その筋の研究機関でひそかに
生み出されている存在だ。