阿部「シャー!」

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もうりょうのボックスパロディ
前回まではwiki参照願います
今回エロなし注意

(・3・)
三盥は思いを馳せた。

叶青年を何とか煙にまいた後、ビリー警部と共に被害者が搬送された病院に着いたのは、
それなり時間が経ってからだった。
「にしても、奇妙な病院ッスね」
大きく、色が暗い。それ以上に奇妙だったが、何が奇妙なのかは自分でも分からなかった。
「少しばかり現場から遠くないか?日本には病院がそんなに少ないのか」
腑に落ちないという表情でビリーは呟く。
「いえ、それが被害者、三橋廉の母親のたっての希望だそうで…………」
「息子の命がかかっているのに遠くの病院を指定することが、かい?」
俺に聞かれても困ると思っても決して口に出せない三盥は、
3Dアイドル「魔法少年☆ミハシたん」の背中を踏み付ける妄想で鬱憤を晴らすのだった。
「廉、廉…………………」
既に中では手術が始まっていた。
手術室の前を一人の婦人がうろうろと行ったり来たりせわしなく歩いている。
「あれは被害者のご家族かね?」
「件の母親です」
二人の背後にあった扉から一人の男が出て来た。
「おい、邪魔だ。特にそこの巨漢の君、どいてくれ」
見るからに機嫌の悪そ